【今週の労務書】『課長は労働法をこう使え!』

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課長は労働法をこう使え!

『課長は労働法をこう使え!』

著者
神内 伸浩 [著]
出版社
株式会社ダイヤモンド社
ジャンル
社会科学/法律
ISBN
9784478067253
発売日
2016/02/12
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【今週の労務書】『課長は労働法をこう使え!』

[レビュアー] 労働新聞社

法律熟知して自らを守れ

 労働現場の最前線にいる「課長」にとって、「労働法的に間違った行動」をとることは、命取りになる―いささか扇情的にも思える本書の書きぶりだが、読後には納得させられる。

 課長は、労働問題の当事者となるパターンとして、部下が問題を起こし巻き込まれる、自身に問題がある―などの3つがあると指摘。いずれも、法律を知っていれば防げるケースが多いとし、60の実例で対処法を示している。セクハラが問題となった海遊館事件を始め、負け裁判例を多数収録したのが特徴だ。

 民間企業で働いた経験を持つ弁護士が執筆しただけに、内容は現場で起こる問題に即している。自衛のため、この春昇進した新任課長は必読といえる。

(神内伸浩著、ダイヤモンド社、TEL03-5778-7240、1600円+税)

労働新聞
平成28年4月18日第3061号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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