『昭和のすごろく 双六でたどる戦中・戦後』 監修・昭和館

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双六でたどる戦中・戦後 昭和のすごろく

『双六でたどる戦中・戦後 昭和のすごろく』

著者
昭和館 [監修]
出版社
メディア・パル
ISBN
9784896101591
発売日
2016/04/07
価格
1,300円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『昭和のすごろく 双六でたどる戦中・戦後』 監修・昭和館

[レビュアー] 読売新聞社

 モダンな装いの家族連れが百貨店でお買い物――。雑誌「少女の友」1929年新年号の付録のすごろくには、戦前の都市が放った一瞬の輝きが描かれている。

 かつて、遊びの定番だったすごろく。本書は、主に戦中、戦後、雑誌の付録や商品広告として作られた70点をカラーで収録している。

 ページを繰ると、冒頭紹介したようなぜいたくな絵柄は消え、「皇軍」「国防」といった文字が躍り始める。37年11月、出世がテーマのすごろくを作った製薬会社が、12月には日中戦争がテーマのすごろくを作るなど、社会が戦争へと急速に傾いていった様子が一目でわかる。

 もちろん、陽気な絵柄に一変した戦後のすごろくに、「阪東妻三郎」や「エノケン」の似顔絵を発見して懐かしむのも一興か。

 本書に収められたすごろくは、5月8日まで東京・九段の「昭和館」で企画展示されている。(メディアパル、1204円)(芸)

読売新聞
2016年4月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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