『人工知能は私たちを滅ぼすのか 計算機が神になる100年の物語』

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『人工知能は私たちを滅ぼすのか 計算機が神になる100年の物語』

[レビュアー] 産経新聞社

 人工知能(AI)の進化が、私たちの暮らしや意識を変えようとしている。ウェブサービスの開発にも携わる著者が、第二次大戦以降のコンピューターの発達史を振り返りながら、未来を展望する。

 原爆開発に関わった数学者らが基礎を作った黎明(れいめい)期、日常へのパソコンの浸透。そして世界をつなぐインターネットの普及を経て、AIが自ら学ぶディープラーニング(深層学習)へ-。開発者の情熱によって、コンピューターが飛躍的に能力を向上させてきたことがよく分かる。果ては楽園か、それとも…。AIとの共生を考えるための材料が詰まった一冊。(児玉哲彦著/ダイヤモンド社・1600円+税)

産経新聞
2016年6月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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