【見逃していませんか?この本】中途採用なら広告出すタイミングがカギに/内田ひろし『上手な求人広告の出しかた』

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【見逃していませんか?この本】中途採用なら広告出すタイミングがカギに/内田ひろし『上手な求人広告の出しかた』

[レビュアー] 労働新聞社

 サブタイトルに「元リクルートのベテラン営業マンが教える、中小企業のための人材採用法」とある本書が主張することは、「広告の良し悪しが人材採用の成否を決める」ということだ。

 中途採用では広告を出すタイミングがカギを握るとしている。「ブティックが将来の店長候補となる女性の副店長クラスの人材を募集したい」という依頼を、広告会社が6月に受けた場合、ベテラン営業マンであれば9月に募集広告を出すだろうと指摘。その理由を7月に賞与が支給され、8月は休暇を楽しむため、転職を考える人は9月に動き始めるからだという。

 新卒採用では、企業側からみた、長年の就職における大学ランクを提示。このなかで下位に位置付けられている新設校でも、「輝く人材がいることは充分考えられ」るとした。根気よく探せば、大学主催の企業研究会の門戸を開いているところもあるという。

 中途、新卒のどちらにも共通していえることとして、広告を出す際は「企業側ではなく相手側の目線に立つこと」と何度も繰り返す。多くの企業へアドバイスをしてきたなかで、企業が求人広告を出す際に欠けているポイントがここなのだろう。

 忙しい中小企業の経営者に向けてまとめられた本書は、図やマンガも豊富。必要な項目だけ抜き出して確認することも可能だ。漫然と採用活動をしているのならば、まずこの本を買って対策を練ってみてはどうだろうか。(M)

 うちだ・ひろし、ライティング㈱・1620円/リクルート入社後、求人広告の企画・営業を担当し、現在は独立して中堅中小企業を中心とする採用コンサルタント会社を経営。

労働新聞
2016年6月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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