言葉を深く理解するために

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言葉を深く理解するために

[レビュアー] 図書新聞

『世俗の価値を超えて――菜根譚』の文庫化も記憶に新しい鉄筆から、野口定男の名著がまた一冊、文庫となって刊行された。二作は一九七三年、ほぼ同時期に刊行されたもの。どちらも若い読者にも読みやすく理解しやすいようにと野口氏の工夫が重ねられた文章と編集によっており、どんな年代の読者にも門戸を開いている。普段何気なく使っていることわざの語源。なんとなく言葉面からわかりそうなものもあれば、わからないけれどいつのまにか意味だけを理解し使用しているものもあるだろう。中国の長い歴史を経て伝えられてきた言葉や語句から、中国人の智恵を読み解くこと。今に生きる漢語を正確に理解することは、現代を生きる我々にも深く重要な価値をもたらすはずだ。(5・26刊、本体二七六頁・本体八〇〇円・鉄筆文庫)

図書新聞
2016年6月4日号(3257号) 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

図書新聞

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