【話題の本】同一タイトル本を異なる出版社がコラボ 『硝子の太陽』誉田哲也著

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硝子の太陽N

『硝子の太陽N』

著者
誉田 哲也 [著]
出版社
中央公論新社
ISBN
9784120048500
価格
1,620円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

硝子の太陽R

『硝子の太陽R』

著者
誉田哲也 [著]
出版社
光文社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784334910938
発売日
2016/05/10
価格
1,620円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【話題の本】同一タイトル本を異なる出版社がコラボ 『硝子の太陽』誉田哲也著

[レビュアー] 産経新聞社

 誉田哲也さんの人気警察小説「姫川玲子シリーズ」の新作『硝子(ガラス)の太陽R(アール)-ルージュ』(光文社)と、「ジウシリーズ」の新作『硝子の太陽N(エヌ)-ノワール』(中央公論新社)が同時刊行された。同一タイトル本を異なる出版社が刊行する珍しいコラボレーション。装丁もそれぞれのシリーズのデザイナーが協力し、同一テイストに仕上げた。

 同時期に起きた2つの殺人事件を描くが、独立した物語のため、単体でも楽しめる。「N」では、東弘樹警部補が「左翼の親玉」を取り調べ、新宿・歌舞伎町をテーマに取材を続けていたジャーナリスト殺人事件との関連を追う。一方「R」では、姫川玲子主任警部補らが一家惨殺事件の犯人を追うが、捜査は行き詰まる。ジャーナリスト殺人事件の捜査本部に応援を命じられた姫川が、東と情報交換するシーンなど、同一場面が異なる視点から語られる点が面白い。

 「NとRのどちらから読んでもいいように書いたが最初に描いたのはN」と誉田さん。両書ともに発売半月で3刷りとなり好調。2冊セットでの購入が目立つという。中央公論新社の編集担当者は「互いのシリーズに関心を持つきっかけになれば」と話している。

 N(中央公論新社・1500円+税)

 R(光文社・1500円+税)

産経新聞
2016年6月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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