『こどもオリンピック新聞』
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【児童書】リオ五輪を楽しむために 『こどもオリンピック新聞』世界文化社著
[レビュアー] 黒沢綾子
いよいよ8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪を、親子で楽しむための一冊。第1回のアテネ大会(1896年)から第30回ロンドン大会(2012年)まで、近代オリンピックの歴史や感動の物語、こぼれ話などを、「こども新聞」仕立てでわかりやすく解説している。それぞれの開催年に世界や日本で起きた大きな出来事も、合わせて紹介。テレビの五輪中継などで、子供たちに芽生えた好奇心や疑問にこたえる内容を目指したという。
第1回は男子のみの大会だったこと。日本初参加は第5回のストックホルム大会(1912年)で、初の金メダル獲得は第9回アムステルダム大会(28年)の陸上三段跳び、織田幹雄選手だったこと。第18回東京大会(64年)に向けて東海道新幹線や首都高速道路が開通、豪華なホテルが相次ぎ建設されるなど街が大きく変わったこと…。
4年後、再び東京にオリンピックがやってくる。どのように世界の人々を迎えるのか、この本を参考に考えてみてはどうだろう。(世界文化社・1300円+税)
黒沢綾子