ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「この本の扉をノックしてみると…」【書店員レビュー】

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ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「この本の扉をノックしてみると…」【書店員レビュー】

[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)

「バイタリティに溢れる人」…しばしば目にする表現です。この本の著者のようなお方の事をそう呼ぶのかもしれないですね。「耳が聞こえないのは天から与えられた私の個性。存分にその個性を利用しなくては!」…本書はろう者の女性牧師が綴るエッセイ集。牧師としての活動の他、4か国語の手話に精通し国際手話通訳者として世界を舞台に活動中。現在は広島と兵庫の教会を兼務しているそうです。「叩けよされば開かれん」…聖書の中の一節ですよね。日々の様々なモンダイに悩み、モヤモヤ感が拭えない、そんな貴方や貴女。この本の扉を叩いて、ノックしてみる事をお薦めします。今、求めている言葉に出逢えるかもしれません。以下、余談。体力的に衰えを感じつつある最近の自分、そんな私の心に響いた本書の中の一文をご紹介します。

体は年を取りますが、心は年を取らない。心の持ち方次第で何歳にでもなれます。心は自分のものなのですから。(本文より)

トーハン e-hon
2016年10月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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