『コんガらガっち どっちにすすむ?の本』
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渕書店 BOOKSTORE FUCHI「この本は発明かもしれないぞ。」【書店員レビュー】
[レビュアー] 渕書店 BOOKSTORE FUCHI(書店員)
この本はもはや発明と言ってしまいたくなるほどの豊かさを持っている-。なんて大げさだがコドバで説明すればいたってシンプル。レビューとしては卑怯ですが主人公の「いぐら」(なんでも「いるか」と「もぐら」がこんがらがってできた生物のよう)の前に道の選択があり、読者が「いぐら」を担って選んでゆくうちにどんどん場面が展開してゆく・・・ありそうでなさそうな本。「すごい、すごい」とおもわず口走ってしまった大人読者。次第にこんがらがって多くのシーンを一度に楽しむことにもなる。そう、この本の面白さは主人公のネーミングに全て集約されている。これでも?これでも?と選択によってこんがらがってゆく世界。タイトルもこんがらがっている(読者が気づけばいいと思います)。う~ん、レビューではこの本のおもしろさは伝わらないな。ただ、「閃き」を求める大人読者、元々「閃き」だらけのこども読者、同次元で楽しめるよう‘発明”された本、てなふう。