『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』柴田大輔著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』柴田大輔著

[レビュアー] 産経新聞社

 六本木集団暴行殺害事件などで世間を震撼(しんかん)させた不良グループ「関東連合」元幹部の著者が、神戸児童連続殺傷事件を引き起こした元少年Aの著書「絶歌」(太田出版)をひもといた。

 アウトローとしての自身の半生を重ねつつ、「絶歌」に潜む暴力性や死生観を考察。共鳴と反発が交錯する中、最終章では著者と元少年Aが直接やり取りしたメールの全文が掲載される。

 2人の「元非行少年」の対話から垣間見える本音は、犯罪心理学の観点からも興味深い。読み手は「迷宮」に引き込まれ、著者もそこから脱すべく苦悶(くもん)する。(サイゾー・1400円+税)

産経新聞
2016年11月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加