マザー・テレサからレディー・ガガまで カトリック中高校の授業を拝見してみた

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マザー・テレサからレディー・ガガまで カトリック中高校の授業を拝見してみた

[レビュアー] キリスト新聞社

 ミッションスクールの聖書科(宗教科)教員にとって最大の難題は、「カリキュラムがないこと」だと聞いたことがある。指導要領やお手本があるわけではない。各々創意工夫をしながら独自に〝開発〟するしかない。

 そんな教員のために、頼れる教材が本書。日本カトリック教育学会の特別企画として、カトリック系学校の教員らが集う「宗教倫理教育担当者ネットワーク」の協力で作られた副読本だ。

 タイトルには、「キリスト教が持つ福音を社会に紹介する」のではなく、「社会の中にある福音を授業に取り入れる」というねらいが込められている。公立校の「倫理」でも十分に応用できる。

 マザー・テレサからレディー・ガガ、生命倫理から、環境、平和、差別問題まで、取り上げられている人物やテーマも多岐にわたる。

 「中学編」「高校編」の2冊に分けられてはいるが、大人向けの信仰入門書としても活用できそうだ。

キリスト新聞
2016年11月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

キリスト新聞社

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