枕草子/方丈記/徒然草 日本文学全集07 [訳] 酒井順子、高橋源一郎、内田樹

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枕草子/方丈記/徒然草 日本文学全集07 [訳] 酒井順子、高橋源一郎、内田樹

[レビュアー] 週刊新潮

古文の教科書とは別物の新鮮な現代語訳だ。酒井本人のエッセイを思わせる枕草子。高橋の小説だと信じてしまいそうな方丈記。「勢いのあるものを当てにしてはならない。強いものからまず滅ぶ」(徒然草211段)も、まさに内田の文章だ。古典再読への誘導路となる。

新潮社 週刊新潮
2017年1月19日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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