<東北の本棚>野鳥と遊ぶ愉しみ

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<東北の本棚>野鳥と遊ぶ愉しみ

[レビュアー] 河北新報

 アマチュア写真家の著者が、仙台市内の自宅の庭を訪れる野鳥を撮影した写真集だ。メジロやウグイス、スズメ、シジュウカラとさまざまな野鳥が登場し、著者が用意した舞台で愛らしい姿を見せる。
 「冬のウグイス」「コップでの餌採り」など24のテーマで計162枚を収録し、簡単な解説を加えた。「魔女との競演」では、庭につるした魔女の人形に寄ってきたジョウビタキやシジュウカラ、ヤマガラを撮影。箒(ほうき)に乗って一緒に空を飛んでいるように見える作品もあり、メルヘンな世界を愉(たの)しめる。
 著者は1940年東京都生まれ。宮城教育大教授などを勤めた。約20年前から趣味で自宅で野鳥を撮り始め、2007年と14年に写真集を自費出版した。今回は14年以降に撮りためた作品を中心に収録した。
 本の森022(293)1303=1728円。

河北新報
2017年1月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

河北新報社

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