[キノベス!2017 第3位]蜜蜂と遠雷

レビュー

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蜜蜂と遠雷

『蜜蜂と遠雷』

著者
恩田陸 [著]
出版社
幻冬舎
ISBN
9784344030039
発売日
2016/09/23
価格
1,650円(税込)

書籍情報:openBD

蜜蜂と遠雷

[レビュアー] 譽田敦子(紀伊國屋書店・書籍営業部)/山村里香(紀伊國屋書店・熊本光の森店)/竹田勇生(紀伊國屋書店・西武渋谷店)

【譽田敦子・書籍営業部】
 天から才能という“ギフト”を与えられた若きピアニスト達が、コンクールを通して人間的にも音楽的にも成長する物語。そして、この本自体がまさに“ギフト”。表現が非常に色彩豊かでストーリーの層が厚い。―この世界は音楽に満ちている―それに気づく事がどれほど心豊かになるか、を教えてくれる一冊。

【山村里香・熊本光の森店】
 音楽、好きですか?“世界は音楽に満ちている……”ああ、そうだね、と心が幸福感で満たされるなら、音楽を身体で感じたことがあるなら、たぶん、この本好きです。恩田陸すごい。「音楽」を“文字”で“映像化”しています。イメージは何よりも目に迫ってきて、私はなんかもう涙をボロボロ出しながら読んでました。

【竹田勇生・西武渋谷店】
 マサルも亜夜も風間塵も、それぞれに背負う過去・現在・未来を音に乗せて叫んでいる。そのピアニストの言語が、恩田さんの描写によって見事に我々にも理解できる言葉に変換されている。読みながらにして音楽を浴びているような、音源を辿るより余程リアルな行為に僕は恍惚にまみれて失神しそうだった。

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紀伊國屋書店
2017年2月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

紀伊國屋書店

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