〈作家は作品の説明をしないのがフツーなんだろうけど、アタシの場合はあえて説明する。アタシにとって写真は人生そのものだから〉〈日々刻々と、呼吸するように、心臓が鼓動を続けるように写真撮ってんだから〉。「死」と「再生」、写真と「嘘」、顔と男、「楽園」と「地獄」…といった章立てで、過去のよく知られたものから最新のものまで、数々の作品をながめつつ、サービス精神満点のアラーキー節が楽しめる。とくに近作の多様性と跳躍力が印象的だ。挑戦的で力強い。〈ますます絶好調なんだよ、ホントに〉という言葉にも納得。(光文社新書・1040円+税)
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2016年2月21日 掲載
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