優れたシリーズ作品に与えられる文学賞が新設 第一回の受賞作は畠中恵「しゃばけ」シリーズ

文学賞・賞

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左から第一回吉川英治文庫賞を受賞した畠中恵氏、吉川英治文学賞の赤川次郎氏、同新人賞の薬丸岳氏
左から第一回吉川英治文庫賞を受賞した畠中恵氏、
吉川英治文学賞の赤川次郎氏、同新人賞の薬丸岳氏

 2016年優れたシリーズ作品に贈られる吉川英治文庫賞が新たに創設された。3月3日、その記念すべき第一回の受賞作が発表。畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ(新潮文庫)が選ばれた。

 同賞は従来「文学賞」の枠組みで評価されにくい文庫シリーズ作品を顕彰するため、吉川英治文学賞・吉川英治文化賞50回を記念して新設された。選考方式も通常の文学賞とは異なり、書評家、出版社、出版業界から選ばれた50名の選考委員によって候補作の推薦および選出が行われる。栄えある第一回の選考では西村京太郎さんの「十津川警部」シリーズや内田康夫さんの「浅見光彦」シリーズなど、並みいる大家を抑え畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズが選ばれた。

「しゃばけ」シリーズは、江戸時代を舞台に、病弱な若だんなと彼をとりまく妖怪たちが事件や謎を解決していく、ファンタジー風味の時代小説。2001年にスタートし、老若男女問わず幅広い読者を得て、累計700万部を突破する人気シリーズだ。現在まで文庫で全13作が刊行されている。

 受賞に際し、著者の畠中さんは、「デビュー作である『しゃばけ』シリーズを続けてきて15年目に賞をいただけるというのは、ご縁があったのだな、と思います」と喜びを述べた。

【第1回吉川英治文庫賞最終候補作】

赤川次郎「三毛猫ホームズ」シリーズ(光文社文庫)
綾辻行人「館」シリーズ(講談社文庫)
上田秀人「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)
内田康夫「浅見光彦」シリーズ(各社)
今野 敏「東京湾臨海署安積班」シリーズ(ハルキ文庫)
佐藤賢一「小説フランス革命」シリーズ(集英社文庫)
堂場瞬一「アナザーフェイス」シリーズ(文春文庫)
西村京太郎「十津川警部」シリーズ(各社)
畠中 恵「しゃばけ」シリーズ(新潮文庫)
誉田哲也「姫川玲子」シリーズ(光文社文庫)
三上 延「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ(メディアワークス文庫)
和田はつ子「料理人季蔵捕物控」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)

Book Bang編集部
2016年3月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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