綾瀬はるか主演『精霊の守り人』 解剖学者・養老孟司がその魅力を語る

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 NHK総合で3月19日から放送が始まる大河ファンタジー「精霊の守り人」。放送を前にその魅力に迫った特別番組『「精霊の守り人」のナゾをとけ! ~食わず嫌いのための大河ファンタジー入門~』が放送され、解剖学者の養老孟司さん(78)が出演。ファンタジーが大好きだと意外な趣味を明かし「精霊の守り人」シリーズの面白さを語った。

 番組ではNHKの片山千恵子アナウンサー(31)が「精霊の守り人」の魅力を探る調査員として、養老さんに直撃。養老さんは「ファンタジーが好きで、あると読んじゃう。見つけたら読んじゃいますから」と告白。しかし「大体はたいして面白くない」と辛口なコメント。「でも一応気になるから読む、それでそんなものに一生懸命になってると『バカか!?』(と言われる)とかね」と相当なファンタジー好きの様子。

「精霊の守り人」について養老さんは「日本にあの手の作品はない」と太鼓判を押した。ドラマの原作は累計450万部の大ベストセラー「守り人」シリーズ、その第一作目が『精霊の守り人』上橋菜穂子[著](偕成社/新潮社)だ。昔から古今東西のファンタジーを読み漁ってきた養老さんは「なんでみんなこんな面白いジャンルを読まないの?」と思っていたそうだ。そして「ハリー・ポッター」シリーズが世界で何億冊も売れたとき、「本当にざまあみろと思った」と語った。

 しかしファンタジーは子供が楽しむものというイメージがある。養老さんは「ファンタジーの一番いいところは、その世界に没入できること。どうせ嘘なんだから。そういうときに一番人間は本当のことを感じるんじゃないですか。はじめから絵空事ですよと言って、上手に話をしたほうが心に響くんですよ」とその魅力を語った。そして実写化についても「楽しみですね、大好きなの僕」と期待を示した。

「精霊の守り人」はNHK総合にて3月19日(土)夜9時から放送。原作の「守り人」シリーズは単行本が偕成社から、文庫版が新潮社より発売中。

Book Bang編集部
2016年3月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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