女優の杏「十二単」の脱がし方を披露 阿修羅像の顔の謎に迫るロマンスも紹介

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 女優の杏さん(29)がJ-WAVE「BOOK BAR」(3月20日放送回)で「どんな時代にもロマンスはある」と『白蓮の阿修羅』篠綾子[著](出版芸術社)を紹介した。同書は天平時代を扱った歴史小説だが、ピュアなロマンス部分が素晴らしいと薦めた。

■阿修羅像に秘められたピュアなロマンス

『白蓮の阿修羅』は大ブームとなった奈良興福寺の阿修羅像が製作された天平時代を舞台にした歴史小説。阿修羅像の不思議な顔、性別や年齢を超越した魅力的な顔はどのような経緯で、どのような人間関係のなかでつくられていったのかが描かれる。皇族の姫と武士のロマンスに政治の陰謀を絡め、もどかしいほどのピュアな思いが交錯する。杏さんは同作を「歴史小説だけど、言葉などは現代語で書かれ、女性でも手に取りやすく、すっと読める。陰謀の中での魂の結びつきがピュアで素晴らしい」と絶賛した。

■杏さんが語る「十二単」の脱がし方

 杏さんとナビゲーターの大倉眞一郎さんは、この作品を当時の言葉で当時の倫理観や死生観も含めて映像化してほしいと語り合った。ただし1400年前ともなると、着るものや言葉など全てが違う。現代で伝統と言われているようなものはほとんどが江戸時代のもの、明治になってから急に伝統だと定義づけられたものが多く、この時代は検証のしようがない部分が多いと難しさを語った。

 そこで杏さんは以前女性の着物を研究している先生から聞いたのですが、と「十二単」の意外な扱い方を紹介した。十二単は何枚も重なっているだけに相当重い。そのため内側に行くほど、ガーゼのように軽い素材で、腰紐も簡単なものだけだった。そのため重ね着をしていても「胸元からせーのって開くとがばっと開ける。だから色っぽいシーンあるじゃないですか、え、急に、そこで、みたいな」と言葉を濁しながら、簡単に十二単は脱げるのだと意外な知識を披露した。

■『未成年』は生き方を選べないのか

 大倉さんは『未成年』イアン・マキューアン[著](新潮社)を紹介。宗教上の理由から輸血を拒む少年と裁判官の女性の交流を描いた一作。「生きるということは選択をすることで、そこに失敗や成功という答えはあるのか?と考えさせられた」と語った。

 その日のゲストの酒井若菜さん(35)は『向田邦子全対談』向田邦子[著](文藝春秋)を紹介。自身の著書『酒井若菜と8人の男たち』(キノブックス)の構成の参考にさせてもらったと明かした。また八重洲ブックセンター本店の販売課リーダー平井真美さんが『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』澤田瞳子[著](光文社)を紹介した。

「BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週日曜0時(土曜深夜)から放送中。

Book Bang編集部
2016年3月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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