谷原章介「学校の先生たちが疲弊している事を感じる」いじめ問題を扱った痛快学園小説を紹介

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 亀梨和也、山下智久、堀北真希らの共演でテレビドラマ化もされた『野ブタ。をプロデュース』(河出書房新社)で芥川賞候補にもなった白岩玄さん(32)の最新作『ヒーロー!』(河出書房新社)が、3月26日「王様のブランチ」で特集された。

■12年ぶりの学園小説

 『ヒーロー!』は『野ブタ。をプロデュース』以来12年ぶりにいじめ問題に挑んだ学園小説。学校のいじめをなくすため、大仏のマスクをかぶり、休み時間ごとに、パフォーマンスショーをする主人公と友人。しかしなぜか親友がライバルとなって立ちはだかる……。正しさとはなんなのか、読んでいる一人一人に問いかけられる。居場所が見つからない人へ手を差し伸べ、勇気をくれる痛快学園小説だ。

■学校の先生たちは疲弊している

 同作には主人公らに理解を示す先生も登場する。白岩さんは付き合いのある学校の先生たちが疲弊している事を感じ、彼らからここ10年ほど生徒たちの心が見えなくなっていると聞くという。それはネットの世界が強くなり、水面下で色々なやりとりが起こっているためだと推測する。それに対し自分もなにか力になれないかと考えたのが今作だと語った。そしていじめに対し一人の考え方を正義だと主張するのは響かない、そのなかで言えることはなにかと考え今作を書いたという。これに対し番組MCの谷原章介さん(43)は、小学生の子供を持つ親として「先生たちが疲弊している事を肌で感じる、同時に子供たちも疲弊していると語った。

■一人の正義は皆にとっての正義なのか

 また谷原さんは「学校の教室は社会の縮図のようなところがある」とも語る。TBSアナウンサーの国山ハセンさん(25)が言葉を継ぎ「学園ものだけどすごく深い。自分にとっての正義は誰かにとっての悪だったりもする。そういう正義とは何なんだろうとものすごく考えさせられた」と同作が大人でも楽しめる一作だと解説した。番組解説者で早稲田大学文学学術院准教授の市川真人さんは「『野ブタ~』のときよりも大人になって俯瞰的な目線で書けるようになっている。白岩さんの作家的な成長がすごく出てる一冊。心のパワーチャージにお勧め」と評した。

 またBOOK TOPICSのコーナーではTwitterで「おじいちゃんのノート」として広まった「方眼ノート」を紹介した。

 「王様のブランチ」はTBSにて毎週土曜日9:30から放送中。

Book Bang編集部
2016年3月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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