『青年と雑誌の黄金時代 若者はなぜそれを読んでいたのか』佐藤卓己編 レビュー 産経新聞 [レビュー] (語学・辞事典・年鑑) 『青年と雑誌の黄金時代 : 若者はなぜそれを読んでいたのか』 著者 佐藤, 卓己, 1960- 出版社 岩波書店 ISBN 9784000610803 価格 3,740円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:openBD 『青年と雑誌の黄金時代 若者はなぜそれを読んでいたのか』佐藤卓己編 [レビュアー] 産経新聞社 雑誌が輝いていた時代があった。あった、と過去形で語らなければならないのは悲しいが-。その輝きは、雑誌を核に形成された若者文化によって担われていた。 本書は『螢雪時代』から『ファミ通』まで硬軟多様な十数誌について、メディア史の第一人者である編者の下、気鋭の若手研究者が集った論文集。「大学院生の教養主義雑誌」(『現代思想』)、「音楽に託した『自分語り』の盛衰」(『ロッキング・オン』)など、雑誌自体の分析にとどまらず、それがどのように読者共同体を形成し、時代推移の中でどう変容したかを論じて読み応えあり。(岩波書店・3400円+税) 2016年4月3日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 人文・思想 社会・政治 佐藤卓己 語学・辞事典・年鑑 岩波書店 産経新聞社 青年と雑誌の黄金時代――若者はなぜそれを読んでいたのか