【手帖】東大生がブラック企業の見分け方を出版

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 東大経済学部の大熊将八さん(23)が、ビジネス書『進め!!東大ブラック企業探偵団』(講談社・1400円+税)を出版した。企業の財務指標などから“いい会社”と“悪い会社”を見分けるテクニックをライトノベル風に紹介。東大生協のベストセラー(2月)となるなど注目を集めている。

 大熊さんは、企業の実情を調べ、有望と判断した企業に投資などを行う大学間サークル「Tゼミ」(顧問=瀧本哲史・京都大客員准教授)に3年前から参加。企業が公表した財務諸表を読み込み、過去の記事などから疑問点を感じたら、投資家として電話で問い合わせたり、実店舗を訪問したりするなどして企業・業界研究を重ねた。

 同書は「Tゼミ」の活動をモデルに、就活にも役立つよう外食産業やメーカー、マスコミなどの業界研究、損益計算書や貸借対照表といった財務諸表の読み取り方を掲載した。

 大熊さんは「丹念に調べると良いイメージがあっても実は財務内容が悪い会社や、知名度が低くても優良な会社が見えてくる。より良い就職活動に役立ててもらいたい」と話している。

産経新聞
2016年4月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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