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SMAPの稲垣吾郎さん(42)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」、4月22日の放送では稲垣さんが番組でお世話になった芥川賞・直木賞作家の皆さんとの「お花見オフ会」が開かれた。オフ会に呼ばれたのは芥川賞作家の羽田圭介さん(30)、柴崎友香さん(42)、直木賞作家の朝井リョウさん(26)、桜庭一樹さん(44)の四人。豪華なメンバーを招いて読書バラエティーという貴重な番組の6年目突入を祝った。また番組終了後には番組公式ウェブサイトにて、来週のゲストがSMAPの草なぎ剛さんであると明らかにされた。
■作家のお花見オフ会に参加していた稲垣さん
稲垣さんの「お花見オフ会」は中目黒の満開の桜が窓一面に広がるお店で行われた。カメラが回りはじめたときには既に四人の作家と仲のよさそうな雰囲気が出来上がっていた。稲垣さんにとってこのような会は初めてではなく、作家の西加奈子さん(38)の自宅でのお花見でも朝井さんや羽田さんと会ったことがあるという。作家の四人もそれぞれお土産を持ちより、稲垣さんが自宅のワインセラーから持ってきたというワインで乾杯しオフ会ははじまった。まず萩原朔太郎の詩「憂鬱なる花見」のリレー朗読が満開の桜を背景に行われた。稲垣さんは「花見をバックに『憂鬱なる花見』ってなんともシュールな……」と絶句していた。
■男装の麗人ゴロウ
そして稲垣さんから四人に「春を文学的に表現する」という難題が出された。朝井さんは会社員時代、四季から隔絶された踊り場で作業をしていたときの思い出から『踊り場は四季の外側』と表現。羽田さんは西さんの家での花見の一幕から『稲垣さんにだけなつく猫』と笑いをとった。柴崎さんは『猫の声迷いし路地に花明り』と俳句で表現した。
桜庭さんは前回出演時に披露した稲垣さんが実は女性だったという設定の「男装の麗人ゴロウシリーズ」の第二回お花見編を漫画で披露した。お花見をしている作家が一人ずつ殺されてゆくという設定に一同大盛り上がり。きっちりとストーリーを作ってきた桜庭さんに触発され、稲垣さんは「朗読もいいけどお芝居もいいね」と提案。朝井さんも「文士劇やりたい!」と平成の文壇に再度文士劇ブームの到来を予感させた。
■出版関係者必見
またこれだけのメンバーが揃うことはなかなかないため、お互いに聞いてみたいことを持ちより、作家同士の質問コーナーが行われた。そこではそれぞれのスケジュール管理法や、貴重な話題をエッセイに使うべきか小説に使うべきか、そして担当編集者による影響はあるのか、どんな担当者がよいのか、などが赤裸々に語られ、出版関係者必見のやりとりが放送された。
■貴重な読書バラエティーの全国放送を望む声
ネット上では今回の企画について、「豪華すぎるメンバー!」や「今回のゴロデラすごい面白い!」「男装の麗人ゴロウシリーズ出版してほしい」との声で溢れていた。しかし「ゴロウ・デラックス」が全国には放送されていないため、「ゴロデラ全国放送希望」との声も多数あがっている。また6年目に突入した同番組ついて桜庭さんは「稲垣さんが本当に読みこんで内容を丁寧に扱ってくれる。表面的じゃないってことがありがたい」と評価した。羽田さんも「地上波のテレビで稲垣さんのカリスマ性で集まった一般の人に、真面目な本の話をするのはすごく影響力が大きい。小説家にとっては貴重なありがたい番組」と頭を下げながら語った。
「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。来週のゲストは草なぎ剛さん(41)。
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