■親のよくある行動3. 汚れて遊ぶ楽しさを奪う
子どもは何にでも興味をもちます。外を歩けば道に落ちているものを手当り次第に拾いあげ、水たまりがあれば飛び込んだり、虫に出くわせばつかまえたりと本能と興味のおもむくまま行動するものです。
親からするとばい菌が気になり「汚いでしょ」「さわっちゃだめ」と、つい過敏に反応してしまいます。しかし、「汚いでしょ」と電車のつり革を触らせなかったり、土のついたものから遠ざけるといったことを繰り返すと、子どもは外は汚い、他人は汚い、家以外は全て汚いと覚えてしまいます。
しかし、ずっと家に閉じこもっていることはできません。体力や免疫力をつけないままでは、ほんの少しの汚さに負けて、簡単に病気になってしまうかもしれません。時には親も一緒になり、「草の上をはだしで走る」「泥まんじゅうを作ってみる」など、外で汚れる楽しさを一緒に体験してみるといいでしょう。
■親のよくある行動4. 子どものスケジュールを親が立てる
今の子どもは学校に習い事にスポーツと、忙しいスケジュールで毎日をおくっています。そのため、「朝は7時に起きて、7時半から朝ごはんで……」ときっちりとしたスケジュールを親が組んで、朝から寝るまで管理している家庭もあります。
しかし、人生においてスケジュールはあってないようなものであり、たとえば会社勤めをしていれば、いきなり上司から「これをやって」と頼まれて計画が狂うこともしばしばです。そんな突然のことに対応できる臨機応変さを子どものころから身につけておく必要があります。そのためにも、親が決めてあげるのではなく、自分で時間管理をすることを子どものうちから習慣づけさせることが大切です。
始めは上手くいかないかもしれませんが、親が決めずに「次はどうすればいいんだっけ?」と自分で考えさせる習慣をつければ、徐々に「こうすると効率が悪いんだ」「協力しあえば早く準備できる」といったことを自分自身で気づき、自分なりに工夫して時間を使うようになります。
反対に、親がなんでも先回りして決めてしまうと、子どもは自分で考える力を鍛えることができません。スケジュールに限らず、何事においても親が先回りして解決するのではなく、困ったとき、子どもが壁にぶつかったときは「じゃあどうすればいいと思う?」と問いかけ、子どもに解決策を考えさせ、親子で実行してみる。それを繰り返すことで、子どもは自力で問題を解決できるようになるのです。
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いずれも子どもが大切だからこそ、親がしてしまいがちな行動ばかり。よかれと思ってしたことが、子どもの成長のジャマとなってしまっては残念ですよね。
ぜひ、今日からこれら4つの行動を少しセーブしてみてはいかがでしょう。
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