女優の杏 素直に笑えなかった“痛々しい”過去を明かす

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 女優の杏さん(30)とナビゲーターの大倉眞一郎さんが毎週1冊ずつ本を持ちより紹介するJ-WAVEの番組「BOOK BAR」。6月24日の放送で杏さんは村上春樹さん(67)が新訳した一作を紹介した。

■痛々しい思春期

 杏さんは「みずみずしい! みずみずしいけれど、痛々しい」と『結婚式のメンバー』カーソン・マッカラーズ(新潮社)を紹介した。同作はこの春より始まった新潮社の海外翻訳文庫シリーズ「村上柴田翻訳堂」のなかの一冊。「村上柴田翻訳堂」は作家の村上春樹さんと翻訳家の柴田元幸さん(61)がもう一度読みたいという10作を選び、新訳・復刊するシリーズ。主人公は12歳の少女。兄の結婚式をきっかけに自分も変われるのではないかと夢を見る。多感で孤独な少女の気持ちを繊細な文章で描いた米国の女性作家の自伝的な一作。杏さんは「こういう感覚子供のころにあったな、でも痛々しくて思い出せないな」と少女の気持ちがみずみずしく描かれていると紹介。読む年代によってはゴロゴロとのたうちまわってしまうほど痛々しく感じる事があるんじゃないかと語った。

■なぜ笑う必要があるの?

 若いころの痛々しい話として、写真を撮られる際、素直に笑うことが出来なかったと明かした。なぜ笑う必要があるんだ? と考え始めたら笑うことが出来なくなり「イェーイ」と出来なかったという。その頃の杏さんの写真は、不貞腐れているか、眩しいような表情ばかり。笑い顔があってもアルカイックな頬笑み程度で、「もうちょっと素直になればよかったなあ」と思春期ならではの痛々しい自意識を振り返った。

■気仙沼を舞台にした爽やかな青春ストーリー

 大倉さんは「対決相手が熊から中学生に」と『リアスの子』熊谷達也[著](光文社)を紹介。今作は女子中学生を相手に悩みつくす中学生教師を描いた一冊。実際に中学校教師をしていたという著者が、自身が赴任していた気仙沼市をモデルにした仙河海市を舞台に教師と生徒の交流を描いた感動の物語。大倉さんは以前熊谷さんが熊との戦いを描いた『邂逅の森』(文藝春秋)を「しびれてしびれて。濃厚な一作」と絶賛していた。『リアスの子』は同じ著者が書いたとは思えない、実に爽やかな青春ストーリーと薦めた。物語のなかで東日本大震災に触れてはいないが、被災前の気仙沼の風景を忠実に描いており、気仙沼の人々からは勇気づけられるとのレビューがあがっている。

 その日のゲストの『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)が話題の姫乃たまさん(23)は「感性に刺さった本」として『RANGOON RADIO』宇川直宏,弓田ヒロ,白根ゆたんぽ[著](東京キララ社)を紹介。三省堂書店の内田剛さんが『銅像歴史散歩』墨威宏[著](筑摩書房)を紹介した。

BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週日曜0時(土曜深夜)から放送中。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年6月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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