『軍医大尉 桑島恕一の悲劇 われ上海刑場の露となりしか』 レビュー 産経新聞 [レビュー] (日本史) 『軍医大尉 桑島恕一の悲劇』 著者 工藤 美知尋 [著] 出版社 潮書房光人新社 ジャンル 文学/日本文学、評論、随筆、その他 ISBN 9784769816188 発売日 2016/05/07 価格 1,980円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『軍医大尉 桑島恕一の悲劇 われ上海刑場の露となりしか』 [レビュアー] 産経新聞社 昭和22年、山形県出身の1人の軍医が上海で軍事裁判にかけられ絞首刑になった。戦時中、奉天の捕虜収容所で米兵らを虐待したBC級戦犯として裁かれた。 同郷の近現代史家である著者が死刑になった桑島軍医の足跡を丹念に検証し、献身的な仕事ぶりで捕虜の救命に粉骨砕身した軍医が、裁判でのずさんな証言などで死刑台に送られるさまを浮き彫りにしていく。 「BC級裁判で絞首刑になった984人に共通するものを持っている」と著者が語る桑島軍医の悲劇。軍医が両親、妻子に書いた遺書が胸を打つ。(工藤美知尋著/潮書房光人社・1800円+税) 2016年6月26日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです ノンフィクション 日本史 歴史・地理 産経新聞社 軍医大尉桑島恕一の悲劇―われ上海刑場の露となりしか 工藤美知尋 潮書房光人社