友達は欲しい。でもいざ友達になろうと思うと、面倒なことしか思い浮かばない。そんなあなたに

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 TOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」の人気コーナー「中瀬親方のエンタメ番付 6月場所」が6月30日に放送された。同コーナーはエンタメ全般に造詣の深い、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんが毎月感銘を受けたエンタメベスト3を発表するコーナー。今回中瀬さんが紹介したのは以下の3作。

関脇(第3位)漫画『波よ聞いてくれ』沙村広明[著](講談社)

 失恋をした「残念な美人」が主人公。ある日自分が酒場でこぼした愚痴が突然ラジオから流れ出した。激高しラジオ局に走った彼女はあろうことか番組に出演させられる。それを機に彼女はラジオ番組をもつことになる。個性的なキャラクターが多数登場し、ラジオ業界の裏話や彼女の恋愛も描かれる。主人公のハイテンションな喋りが面白いと話題。中瀬さんは「会話がなかなか笑わせてくれる。主人公も魅力的で、ここからどのように成長してゆくか注目している」と紹介した。

大関(第2位)エッセイ『夜を乗り越える』又吉直樹[著](小学館)

 芥川賞作家の又吉直樹が、これまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。中瀬さんは「それに対する答えが真摯に語られている。人生における“夜”は誰にでもある。でも必ず明ける。そういう意味を込めたタイトル。又吉さんは書き手としてはもちろん、読み手としても優れていて、やっぱり本ってすごく人生を変えてくれるんだ、と原点に立ち返れる。読書の素晴らしさを再確認させてくれる一冊」と本を読む意味がわからない人にこそお薦めの一冊だと熱く語った。


横綱(第1位)翻訳小説『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン[著](新潮社)

 自分のハリが大嫌いなハリネズミが主人公。臆病で気難しいハリネズミは他の動物たちとうまくつきあえない。それでも誰かを家に招こうと思い手紙を書くも、送る勇気が出ない。他の動物がもし来たらどうなってしまうのだろう、とトラブルを想像し怯えて踏み出せない。果たしてハリネズミに友達はできるのか? 中瀬さんは「人と上手く付き合えず、折り合えず、トラブルに遭いながらも友達を求めるハリネズミに気持ちが重なり、泣きながら読んだ。いま孤独を感じている人に読んでほしい一冊」だと薦めた。

5時に夢中!」はTOKYO MXにて毎週月曜から金曜夕方5:00より放送中。木曜はメインMCにふかわりょう。アシスタントは上田まりえ。コメンテーターに岩井志麻子、中瀬ゆかり。

Book Bang編集部
2016年7月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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