ダイエットに失敗するのは誰のせい? 私たちは「習慣」に支配されている――よい習慣を身につけ、悪い習慣を断ち切ろう

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仕事と人生の質は「習慣」で決まる

勉強や早起き、運動など、毎日続けることで「自分を成長させる」よい習慣はたくさんあります。一方で食べすぎ、夜ふかし、マイナス思考など、やめようと思ってもなかなかやめられない「自分をダメにする」悪い習慣も。

私たちの行動の40%は習慣によって行なわれているという研究結果もあり、毎日の無意識の習慣が、今後の人生を形作っていくといっても過言ではありません。だからこそ習慣に振り回されるのではなく、それをコントロールして、自分の人生をよりよくしたいものです。

そこで強い意思や根性がなくてもできる科学的な習慣化メソッドを開発したのが、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を運営する古川武士氏。その内容をまとめたロングセラー、『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』の2作が今回、オリジナルストーリーでマンガ化されて再登場しました。

さて、マンガの中の主人公たちはどう人生を変えていくのか? 
少し覗いてみましょう。

ベビーステップで三日坊主を乗り切る!

『マンガでわかる「続ける」習慣』の主人公・花園舞は、春から憧れのパティスリーで働き始めた、新人パティシエール。彼女はある事件がきっかけで「フランス語が話せるようにならないとクビだ!」とオーナーに言われてしまいます。

もともとコツコツ続けるのが苦手で何をやっても三日坊主な上に、毎日の仕事に追われ、フランス語の勉強を続けることができず悩む舞に、職場の先輩・竣太郎は「続ける」ための様々なアドバイスをします。

2パティシエールが主人公ならではの、お菓子の豆知識も収録

たとえば、フランス語の勉強を始めて4日目、仕事の疲れから早くも三日坊主になりかけている舞に竣太郎が伝授したのは、大きな負担を感じないようにまず小さな一歩を踏み出す「ベビーステップ」というノウハウ。

ベビーステップには大きく分けて2つの効果が期待できるそうです。

効果1. 行動ストレスを少なくできる

部屋の片付けなら毎日5分間の片付けから始める。読書なら毎日1ページだけ本を読む。このように、徹底的に心理的抵抗がなくなるまで行動ハードルを下げることで、新しい習慣に対するストレスをなくします。
ベビーステップを決めるときの基準は、インフルエンザにかかっているときでも実行できるというぐらい、必ず毎日できるレベルに設定することが大切です。

効果2. モチベーションに火がつく

「めんどくさいなぁ」と思っていたことも、いざ行動してみると意外と簡単にやり遂げることができたという経験があるはずです。たとえばランニングウェアに着替えると、外に出て走りたくなるように、実際に動き始めると、モチベーションはあとからついてくるものです。

動き始めるまでが一番エネルギーがかかりますが、少しのことでも動き始めることでモチベーションに火をつけることができます。結果として、ベビーステップの小さな1歩によって行動量が増えるという効果もあります

「よい習慣を続けるぞ」と意気込んでいる人にとっては、ベビーステップの行動は小さすぎ、「物足りない」「もう少し増やしたほうがいいのでは」と感じるかもし れません。しかし、まずは習慣を「続ける」ために、物足りなくても毎日実行し続けることを重視することが大切なようです。

***

時間がなくて続けられないと感じたり、イレギュラーな出来事に振り回されて挫折しそうになりつつも、竣太郎のアドバイスを受けながら、「パターン化」、「例外ルール」や「継続スイッチ」など、それぞれの挫折の時期ごとに有効なコツで乗り越えていく舞。果たして、フランス語を身につけることはできるのでしょうか?

日本実業出版社
2016年7月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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