『それ行け!天安悶』業田良家著
[レビュアー] 産経新聞社
雑誌『正論』を手に取った者はまずここから読み始める、と噂される毒と笑いの連載4コマ漫画がついに単行本になった。全35話266作品を収録する。
主人公は大文化大革命の失敗で風向きが悪くなったため、40年間眠っていた大華人民共和国の天安悶主席。どうしたことか目を覚ました彼が、妻の明明(みんみん)、集金平総書記らとドタバタを繰り広げながら覇権国家を目指して猛進する。
大華国を取り巻くオソロシアのラスプーチン大統領や南恨国のパクゴネ大統領、シャルル国のシャルル・ド・クサイIII世らとのやりとりもシュールだ。(産経新聞出版・1200円+税)