五郎丸ポーズに意味はなかった! メンタルコーチが語る「ルーティーン」の秘密

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 久米宏さん(71)が書店店長、壇蜜さん(35)が書店員となり、毎回話題の本を取り上げるBS日テレの番組「久米書店」。7月10日の放送に園田学園女子大学人間健康学部教授の荒木香織さんが出演し、初の著作『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』(講談社)を基に、話題の「五郎丸ルーティン」の秘密が明かされた。

■日本代表躍進の陰にいたメンタルコーチ

 荒木さんはスポーツ心理学を基にメンタルトレーニングの指導を行うスペシャリスト。2012年からラグビー日本代表のメンタルコーチを務めていたことでも知られる。就任の際、当時のエディー・ジョーンズヘッドコーチに「日本の選手のマインドを変えてほしい」と依頼されたという。当時の日本代表は「僕たちはやる気もないし自信ないし勝てる気もしない」と選手自身が口にするような状況だったという。また五郎丸歩選手(30)のキックの成功率を85%以上にすることも求められた。そのために荒木さんと五郎丸選手が試行錯誤のうえ完成させたのが、巷では「五郎丸ポーズ」と呼ばれるあの動きだ。

■ボールを蹴ることすら考えていない

 2015年の新語・流行語大賞にもノミネートされ話題となった「五郎丸ポーズ」。しかしあのポーズ自体に意味はなく、五郎丸選手は事前に決めた「プレ・パフォーマンス・ルーティーン」という一連の動作を正確に行っているだけだという。動作の全てが細かく決まっていることが大事で、あの動作の最中は決めたことを正確に行うことしか考えていないという。なんと荒木さんは「ボールを蹴ることすら考えていない」と明かした。そして「スポーツ心理学において、プレ・パフォーマンス・ルーティーンを遂行すれば、それに続くパフォーマンスは成功するとわかっている」と話し、メンタルをコントロールするための動作だと解説した。

■メンタルトレーニングの重要性

 番組では他にも「思考停止をする方法」や「失敗を良い経験として捉える」など様々なメンタルコントロールの方法が解説された。それを聞いた久米さんは「スポーツ選手はメンタルが強いと思い込まない方がよい。実は普通の人よりも繊細なんだと意識したところからはじまる」とメンタルトレーニングの重要性を説いた同書を推薦した。

 またその日の「本のギョーカイ新聞」のコーナーでは全国の学校に広がる朝の読書活動が紹介された。朝の授業前10分間の読書で本が好きになる子もいるという。1988年に始まったこの活動。現在では2万7698校(朝の読書推進協議会調べ)に広がっていると紹介された。

久米書店 ヨクわかる!話題の一冊」はBS日テレにて毎週日曜18:00から放送中。

BookBang編集部

2016年7月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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