壇蜜 本屋大賞作家・宮下奈都に「儲かったのかな?」50万部の印税が気になる
テレビ・ラジオで取り上げられた本
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- 羊と鋼の森
- 価格:1,650円(税込)
久米宏さん(72)が書店店長、壇蜜さん(35)が書店員となり、毎回話題の本を取り上げるBS日テレの番組「久米書店」。7月17日の放送に2016年本屋大賞を受賞した 『羊と鋼の森』(文藝春秋)の著者宮下奈都さんが出演した。50万部を超えた同書の印税の行方や、壇蜜さんのお金に関する考え方が明らかになった。
■歩きはじめの濃密な時間を描いた一作
『羊と鋼の森』はピアノの調律師が主人公。高校の時に見た調律の様子に憧れ、自身も調律師となり、研鑽を積む。「本当に歩きだす一歩のところくらいまでを描いた小説」と宮下さんは自作を解説した。「自分で話すと全然面白くなさそう……」と笑う宮下さんに壇蜜さんは「いや、歩きはじめた一歩って一番濃密な時間。それがここに収まっているわけですから」と同作を薦めた。
■儲かったのかな?
そして本屋大賞を受賞したことで「儲かったのかな?」と番組スタッフ全員が思っていると壇蜜さんは口にした。本屋大賞の副賞は10万円分の図書カード。しかしカード表面に2016年本屋大賞と大きく入っているため使えない、と宮下さんは笑った。
また50万部を刷ってはあるものの、印税はまだ入っておらず「通帳はかわっていないので、ピンときていない」と打ち明けた。壇蜜さんは「色んな意味で励みになると思います」と自身にCMの出演料が入ってきたときのことを明かした。
壇蜜さんが「まとまったお金が入ると、少し恩返しできるとか、生活できるとか。今までの大変だった頃、苦かった頃がお水で薄まってゆくような(気持ち)」と語ると、宮下さんは「リアルですね。そのときの気持ちの変化が楽しみ」と笑顔で語った。
■久米書店総集編
またこの日は総集編としてこれまでとりあげた本も振り返った。とりあげられたのは以下の13冊。
『中国人の頭の中』青樹明子[著](新潮社)
『悪の力』姜尚中[著](集英社)
『23区格差』池田利道[著](中央公論新社)
『恋愛しない若者たち』牛窪恵[著](ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問』茂木誠[著](SBクリエイティブ)
『コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか』 川島良彰[著](ポプラ社)
『人類と地球の大問題』丹羽宇一郎[著](PHP研究所)
『野生動物カメラマン』岩合光昭[著](集英社)
『翻訳百景』越前敏弥[著](KADOKAWA)
『知らないと恥をかく世界の大問題7』池上彰[著](KADOKAWA)
『京都ぎらい』井上章一[著](朝日新聞出版)
『紅茶の手帖』磯淵猛[著](ポプラ社)
『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』荒木香織[著](講談社)
「久米書店 ヨクわかる!話題の一冊」はBS日テレにて毎週日曜18:00から放送中。
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