小説家・有川浩の最新作『アンマーとぼくら』は「現時点での最高傑作」 着想の元となった曲を明かす
テレビ・ラジオで取り上げられた本
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- アンマーとぼくら
- 価格:1,650円(税込)
8月6日放送のTBS「王様のブランチ」のブックコーナーに、小説家の有川浩さん(44)が出演した。有川さん自ら「現時点での最高傑作」という最新作『アンマーとぼくら』(講談社)の着想の元となった一曲が紹介された。
■沖縄を舞台に母と息子の絆を描く
有川さんの最新作『アンマーとぼくら』は沖縄を舞台に母と息子の絆を描いた物語。アンマーとは沖縄の言葉で「お母さん」を意味する。親孝行のために父親が亡くなった残波岬などを継母とめぐるうちに、主人公は幼い日の自分に遭遇するという奇妙な体験をする。沖縄が起こす神秘と奇跡が母と息子、そして父と息子の思いを繋げる。
同作は有川さん自ら「現時点での最高傑作」と言い切る自信作だ。物語のポイントとなる沖縄の残波岬でインタビューに答えた有川さんは「筆がいままでにない転がり方をした」と今作の執筆の様子を明かす。また沖縄には独特な風土や文化があるとも述べた。
■きっかけとなった一曲
今作の着想の元となったのは沖縄で結成されたバンド・かりゆし58の曲「アンマー」。この曲も母への感謝を歌っており、有川さんは「曲に込められた思いがすごく優しくて、物語性の高さに、『アンマーとぼくら』を引きだして頂いた」と明かした。
番組に登場したかりゆし58のボーカルの前川真悟さんは「愛する人の為に優しく強くあろうとする母性と、愛する人の為に美しくあろうとする女性が描かれている。素敵な物語」と同作を絶賛。また有川さんは「歌に導かれて書くという経験が初めてだったので、これは沖縄に書かせてもらった物語」と自作を解説した。
コーナーの最後に番組MCの谷原章介さん(44)は同作を「(主人公と母親は)血がつながっていない親子だから、親子だけでなくて、人とのつながりってどういうことなんだろうなと改めて考えさせられる作品になっている」と評した。
「王様のブランチ」はTBSにて毎週土曜日9:30から放送中。
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