【エッセイ・ベストセラー】1位は阿川佐和子さんが恐ろしい父・阿川弘之氏を描いた『強父論』

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 8月7日~14日のエッセイ売り上げランキング第1位はエッセイスト阿川佐和子さんが父親について書いた『強父論』だった。2位は女性週刊誌の人気エッセイ『九十歳。何がめでたい』。3位は人気再燃の須賀敦子さんの未公開書簡を収録した『須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通』がランクインした。

1位『強父論』阿川佐和子[著](文藝春秋)

 阿川弘之氏が94歳で大往生されてから、今年八月で一年。娘佐和子が、強父語録とともに、父との62年間を振り返ります。「勉強なんかするな。学校へ行くな」……弘之氏は、特に娘は、勉強なんかしなくてもいいから、家でうまい食事を作れ、という主義でした。大学のテスト期間中も、サワコ嬢はお酌の相手をさせられたのでした。いまや絶滅寸前の、怖くて強い父親ぶりが存分に描かれます。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

2位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って「女性セブン」に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

3位『須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通』須賀敦子[著](つるとはな)

 雑誌「つるとはな」で大きな話題となった未公開書簡の完全収録版。夫、両親を相次いで亡くした須賀敦子は深まる孤独のなかで生涯の友人と出会う。その友情はやがて、四半世紀にわたりつづくものとなっていった。こころを許した友人への手紙には、須賀の迷いや悩みが率直につづられている。55通の手紙を、青インクの筆跡もリアルな高精度カラー写真で掲載。(つるとはなウェブサイトより抜粋)

Book Bangではフリーライターの西條博子さんによる書評が掲載されている。

4位以下は次の通り。

4位『不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life』伊集院静[著](講談社)

5位『黄色いマンション 黒い猫(Switch library)』小泉今日子[著](スイッチパブリッシング)

6位『【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし(NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)』大橋鎭子[著](暮しの手帖社)

7位『老いも病も受け入れよう』瀬戸内寂聴[著](新潮社)

8位『吉野朔実は本が大好き(吉野朔実劇場 ALL IN ONE)』吉野朔実[著](本の雑誌社)

9位『ひねり出す力 “たぶん”役立つサラリーマンLIFE!術』内村宏幸[著](集英社クリエイティブ)

10位『サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣』エスター・ヒックス[著](ナチュラルスピリット)
〈Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間8月7日~8月14日〉

Book Bang編集部
2016年8月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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