佐藤健が「この漫画の世界に入りたい!」と熱望する心理バトル漫画 直木賞作家との交流も明かす

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 9月17日放送のTBS「王様のブランチ」のブックコーナーに俳優の佐藤健さん(27)が出演し、お気に入りの本を紹介し、直木賞作家朝井リョウさん(27)との交流も明かした。

■この漫画の世界に入りたい!

 自宅には1000冊を超える漫画があるという佐藤さん。そのなかでも「僕の今イチオシ作品です」と薦めたのが『ゴールデンカムイ』野田サトル[著](集英社)。『ゴールデンカムイ』は2016年のマンガ大賞の受賞作。日露戦争後の北海道を舞台に莫大な埋蔵金をめぐる戦いが繰り広げられる。アイヌの文化を楽しめる人気作でもある。

 佐藤さんは「登場人物がチャーミングでかっこよくて魅力的」と語る。またギャグ要素も人気でクールなイメージある佐藤さんも「最高に面白い。クスクス笑います」とその面白さを絶賛していた。

1『ゴールデンカムイ』』野田サトル[著](集英社)、『ACMA:GAME(アクマゲーム)』恵広史[著]メーブ[原著](講談社)、『スペードの3』朝井リョウ[著](講談社)

 続いて佐藤さんが紹介したのは『ACMA:GAME(アクマゲーム)』恵広史[著]メーブ[原著](講談社)。頭脳戦と心理バトルで圧倒的な人気を誇る作品。「敗者は勝者の要求を拒否できない」というアクマゲームに巻き込まれた主人公が命をかけた遊戯に挑む。佐藤さんはゲームや謎解きが好きだと語り、この作品は「もう僕の一番好きなジャンル。この漫画の世界に入りたい」と熱く語った。

■直木賞作家との交流

 文芸書もよく読むという佐藤さん。元々友達だという直木賞作家の朝井リョウさんが「最近いい」という。2人は朝井さんの直木賞受賞作、就職活動中の若者たちを描いた『何者』(新潮社)が映画化され佐藤さんが主演を務めるという関係でもある。

 佐藤さんが朝井さんの作品のなかでお薦めするのは『スペードの3』(講談社)。それぞれにコンプレックスを抱えた3人の女性が自らの居場所を探す様子が描かれる。それぞれの優越感や劣等感が描かれ、佐藤さんは「人間ってやっぱこうだよねと、ひねくれた部分、自分が一番な部分が男女問わず誰しもあるよねっていうことを思いました」と、リアルで巧みに描かれた女性たちの本音に共感をあらわした。

 そして朝井さんに対し「彼以上にひねくれた人間をみたことがないです。君ひねくれてるよね、こういうこと普段から思ってるんでしょ、っていうと『いや全然』ていうんですよ。そこら辺がひねくれてる」と友人同士のやりとりを明かした。

 また佐藤さんの俳優生活10周年を記念した写真集+DVDブックの『X(ten)』(ワニブックス)も紹介された。

「王様のブランチ」はTBSにて毎週土曜日9:30から放送中。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年9月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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