【手帖】憧れのスーパーカーが100台

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 憧れのスーパーカーが100台 子供から大人までが憧れたスーパーカーの名車を網羅した豪華本『SUPERCARS 世紀の名車100』(日経ナショナルジオグラフィック社・4500円+税)が、先ごろ発売された。

 スピード、デザイン、テクノロジーが結集されたスーパーカーの誕生は半世紀前だという。「ランボルギーニ・ミウラ」(1966年)は、レーシングカーではなく、公道を走るために開発され、スーパーカーという新しいジャンルを確立した。ランボルギーニに対抗してフェラーリが発表した「フェラーリ365GTB/4デイトナ」(68年)は、最高速度283キロを誇った。そして「ランボルギーニ・カウンタック LP400」(74年)の誕生−。翼のように上に開くドアと近未来的なデザインが特徴で、スーパーカーの代名詞となった。400馬力近いエンジンで、最高速度は300キロに迫る。華麗に疾走する姿は、70年代後半から80年代の日本のスーパーカーブームにも火をつけた。ポルシェが最初に発売したスーパーカー「ポルシェ911ターボ」(75年)は、「スーパーカーが目標とする名車中の名車」となった。

 本書は、英国のスーパーカー雑誌「evo」が「歴史に残る100台」を選んで紹介したもので、日本では「ホンダNSX」(90年)や「レクサスLFA」(2010年)などが選ばれている。

 パワフルなエンジンと流線形の美的なフォルム。走る“芸術品”といっていい。そこには車好きの夢が詰まっている。

 現代はエコがもてはやされ、低燃費が求められている。そんな時代にあってすっかり影を潜めているようだが、いまも製造は続いていて、時速400キロを超えるモンスターまで登場している。

 本書の中に「本物のスーパーカーは、昔も今も変わらず夢の存在なのだ」と記されている。ページをめくりながら、「いつか乗ってみたい」−そんな思いにとらわれてしまう。 写真やデータとともに、わかりやすく解説されていて読みやすい。

産経新聞
2016年10月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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