【話題の本】『荒汐部屋のモルとムギ』ゆかい・写真

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荒汐部屋のモルとムギ

『荒汐部屋のモルとムギ』

著者
荒汐部屋 [著]/ゆかい [写真]/池田晶紀 [写真]/川瀬一絵 [写真]/池ノ谷侑花 [写真]
出版社
リトル・モア
ISBN
9784898154472
発売日
2016/10/07
価格
1,430円(税込)

書籍情報:openBD

【話題の本】『荒汐部屋のモルとムギ』ゆかい・写真

[レビュアー] 産経新聞社

 ■猫と力士…4冊同時刊行

 東京の日本橋浜町にある大相撲の荒汐部屋で暮らす2匹のネコを撮った写真集。モル(12歳♂)はいつも、力士たちがぶつかり合う稽古場でゴロゴロしていて「猫親方」と呼ばれている。〈世界一稽古を見ている猫です〉。一方のムギ(10歳♂)は「部屋番」。力士たちの部屋でずっと生活するインドア派。どちらも野良ネコだったが部屋で飼われることになって、力士たちと仲良く暮らしている。

 写真集は、ネコたちのいる相撲部屋の日々を追い、力士たちが順番にモルとツーショット写真を撮影するなど、じつにほほえましい内容。外国人向けにテキストには英訳もついている。

 さて「話題」なのは、そのかわいさではない(かわいいけど)。この2匹の写真集、なぜか突然、本書も含めて4冊がほぼ同時に刊行。『相撲部屋の幸せな猫たち』安藤青太写真(リブレ)、『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』前田悟志写真(河出書房新社)、『荒汐部屋のすもうねこ モルとムギと12人の力士たち』安彦幸枝写真(平凡社・14日発売予定)。五輪やサッカーW杯も真っ青の出版ラッシュだ。「組み合わせの妙」と言ったりするが、相撲とネコ…もしかして最強!?(リトルモア・1300円+税)

産経新聞
2016年11月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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