11月5日放送のTBS「王様のブランチ」のブックコーナーに女優の杏さん(30)が出演した。女優をはじめたころの悩みを福山雅治さん(47)からかけられた言葉によってふっきれたと明かした。
■激動の3年半を綴ったエッセイ集
モデル・女優として活躍、さらに結婚、出産を経て新たなステージを歩く杏さん。先月エッセイ集『杏の気分ほろほろ』(朝日新聞出版)を上梓した。2013年のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」から始まり「花咲舞が黙ってない」「デート~恋とはどんなものかしら~」まで、女優として駆け抜けた杏さん。そして結婚、出産と人生のあらたなステージへと進んだ3年半が綴られている。
この3年半について「変化が一番大きい!(かもしれない)」と話し、仕事でもプライベートでも「こんなに詰まってる日々ってここだけかもしれない」と感慨深げに振り返った。
また女優という仕事について「出会いと別れのある仕事。自分のなかの知らない自分に出会うこともできる。スタッフ、キャストが現場ごとに変わるので出会いが多い」と話し、なかでも印象に残っている出会いとして福山雅治さんと対談した際のエピソードを明かした。
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- 杏の気分ほろほろ
- 価格:1,430円(税込)
■仕事をくれた人の想いに応える
当時モデルから女優の仕事へ足を踏み入れたばかりだった杏さん。簡単に芝居の世界に踏み込んでよいのか悩んでいたという。そのとき福山さんに対談のなかで
「自分の元に仕事が来たってことは、自分と仕事をしてみたいっていう想いを持った人がいるってことだよね。その仕事をくれた人の想いにまず応えるというのは、一つの答えなんじゃないかな」
と言われたという。その言葉について杏さんは同書で「目からうろこが落ちる思いだった」と述べ、それをきっかけに「挑戦してみよう!」と思えたと明かしている。
また同書には「ごちそうさん」「花咲舞」や楽譜が読めない杏さんがヴァイオリンと指揮者に挑戦した初主演映画「オケ老人!」(11日公開)などの撮影裏話もたっぷりと綴られている。
■杏さんオススメの一冊
読書家としてしられる杏さんは年に100冊は読むという。最近読んで親近感が湧いた本として、『婦人の新聞投稿欄「紅皿」集 戦争とおはぎとグリンピース』(西日本新聞社)を紹介した。
同書は西日本新聞に投稿された戦後の婦人たちの言葉をまとめた本。杏さんは「皆が何かを無くしている。今の私たちが『戦争を繰り返しちゃいけない』と言うのと言葉の重みが違う」と若い人たちに読んでほしい一冊だと薦めた。杏さんは「ごちそうさん」でこの時代の女性を演じ「演じた役に近いかもという感覚で手に取り、ハッとした」とも語っていた。
「王様のブランチ」はTBSにて毎週土曜日9:30から放送中。
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