「読んでほしい! これめっちゃ面白い!」光浦靖子が絶賛した「書き出し小説」 [アメトーーク!読書芸人特集②]
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11月10日に放送されたテレビ朝日の番組「アメーーク!」で恒例の「読書芸人」企画が開催され、読書芸人4人が今年読んだオススメの5冊を持ちより紹介した。また書店に出かけそれぞれが1万円分の本を買うという企画も行われた。
今回読書芸人として登場したのは芥川賞作家でもあるピースの又吉直樹さん、オアシズの光浦靖子さん、オードリーの若林正恭さん、そして初登場となったメイプル超合金のカズレーザーさん。
■光浦靖子オススメの5冊
光浦さんのオススメは以下の5冊。
左から『コンビニ人間』村田沙耶香[著]、『鳥打ちも夜更けには』金子薫[著]、『グローバライズ』木下古栗[著]、『少年聖女』鹿島田真希[著]、『挫折を経て、猫は丸くなった。 書き出し小説名作集』天久聖一[編]
『コンビニ人間』村田沙耶香[著](文藝春秋)
『鳥打ちも夜更けには』金子薫[著](河出書房新社)
『グローバライズ』木下古栗[著](河出書房新社)
『少年聖女』鹿島田真希[著](河出書房新社)
『挫折を経て、猫は丸くなった。 書き出し小説名作集』天久聖一[編](新潮社)
光浦さんは『鳥打ちも夜更けには』について、架空の島の架空の職業「鳥打ち」の3人の男性のやりとりを描いた本で、「世界観がすごいのよ」と力強く薦めた。
『グローバライズ』は短編集。同僚の男性2人が温泉に入っているだけの話しだが、最後の1行2行で「でぁーとひっくり返される」との紹介に一同読んでみたい、と興味を惹かれていた。
『挫折を経て、猫は丸くなった。 書き出し小説名作集』は小説の冒頭の部分のみが書かれた「書き出し小説」集。
「オセロ部の誇りにかけて、不良から部屋の角だけは死守した。」
「多分、トングのようなもので挟まれている。」
このような一瞬で読めるものの、興味深い書き出しが416本示され、読者はこの後の無限の展開を想像し楽しむことができる。光浦さんは「読んでほしい! めっちゃ面白い、これめっちゃ面白い!」と熱く絶賛していた。
今回紹介された本は東京の代官山蔦屋書店にて1カ月の間特設コーナーが設けられ、読書芸人達のセレクトを手にとって確認することができる。また放送後には各書店の公式Twitterも反応を示しており、各書店でも同様の「アメトーーク! 読書芸人コーナー」が組まれている模様だ。
■1万円で光浦靖子が買った本
また読書芸人たちが「1万円を渡したらどんな本を購入する?」との検証が行われ各人のセレクトが発表された。
光浦さんがセレクトしたのは以下の6冊。
左から『あこがれ』川上未映子[著]、『謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉』高野秀行[著]、『深泥丘奇談・続々』綾辻行人[著]、『鳥の会議』山下澄人[著]、『まく子』西加奈子[著]、『メビウス・ファクトリー』三崎亜記[著]
『あこがれ』川上未映子[著](新潮社)
『謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉』高野秀行[著](新潮社)
『深泥丘奇談・続々』綾辻行人[著](KADOKAWA)
『鳥の会議』山下澄人[著](河出書房新社)
『まく子』西加奈子[著](福音館書店)
『メビウス・ファクトリー』三崎亜記[著](集英社)
「アメトーーク!」はテレビ朝日系列にて木曜よる11時15分と日曜よる6時57分より、週2回放送中。
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