「逃げ恥」視聴率上昇「恋ダンス」人気で注目の星野源のエッセイ集が緊急重版!【エッセイ・ベストセラー】

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 10月30日~11月5日のAmazonのエッセイ売り上げランキングが発表され、第1位は佐藤愛子さんの人気エッセイをまとめた『九十歳。何がめでたい』が獲得した。

 第2位はモデルの栗原類さんの自伝『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』。第3位は星野源さんのエッセイ『蘇る変態』となった。

 TBSの火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で準主役を務める星野さん。ドラマは火10枠最高視聴率を記録し、エンディングの「恋ダンス」がYoutubeで再生回数600万回を超えるなど大きな話題となっている。それに合わせ星野さんの著作の売れ行きも好調で『蘇る変態』は出版元のマガジンハウスが緊急重版をかけたとの報もはいっている。Amazonでもしばらくの間在庫切れとなっていたが、10月31日重版出来となり11日現在在庫が確認できる。

 4位以下で注目は4位にランクインした『杏の気分ほろほろ』。モデル・女優として活躍、さらに結婚、出産を経て新たなステージを歩く杏さんの激動の3年半を綴ったエッセイ集。杏さんは5日放送のTBS「王様のブランチ」のブックコーナーに出演し、ここに綴られた3年半について「(人生のなかで)変化が一番大きい!」と話し、仕事でもプライベートでも「こんなに詰まってる日々ってここだけかもしれない」と感慨深げに振り返っていた。11日から公開された初主演映画「オケ老人」の裏話も語られている。

1位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは書店員さんによる書評が掲載されている。

ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂・書店員)レビュー

「怒りの書」と帯の紹介文にあります。確かに、文中「!」が頻出します。佐藤先生による「喝!」とでも言うべきエクスクラメーションマークが。 「進歩」した「文明社会」に対する違和感。「進歩」の代償として失われていく人の「情」、そんな世への嗟嘆。時にユーモアを交えつつ、「卒寿?ナニがめでてえ!」「いちいちうるせえ!」と弛んだ世の中を一喝する。そんな名エッセイ28編。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517484


2位『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』栗原類[著](KADOKAWA)

 8歳で発達障害と診断された僕が、なぜ自分の才能を生かす場所をみつけて輝けるようになったのか。同じ障害がありながら、いつも僕を信じて導いてくれた母。そしてアメリカの「発達障害」に対するおおらかな環境と、学んだ英語が自信を持たせてくれたこと。されて嫌なことを人にはしないと決めた、人として愛される生き方など。ADDの特徴である衝動性を抑え、苦手なコミュ力を克服し、モデル・タレント・役者として歩んできたこれまでの道のりを語る。誰もが輝けるヒントがみつかる!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

3位『蘇える変態』星野源[著](マガジンハウス)

 資生堂アネッサCMソング「夢の外へ」、「知らない」と立て続けにヒット。アルバムもオリコンチャートを賑わせ、主演舞台に主演映画とうなぎのぼりの人気のさなか、2012年末にくも膜下出血で入院。手術後数ヶ月で復帰したものの、再発。長期の休養を強いられた。「面白いものが作りたい」と、音楽・俳優・文筆とむさぼるように仕事をしてきた著者。アルバム制作や撮影現場などの“ものづくり地獄”の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えようとした闘病生活、完全復活まで。怒濤の3年間を綴った、くだらなさと緊張感とエロと哲学、ミックスにもほどがある垣根なしのエッセイ。(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

 4位以下は次の通り。

4位『杏の気分ほろほろ』杏[著](朝日新聞出版)

5位『変見自在 朝日は今日も腹黒い』髙山 正之[著](新潮社)

6位『〆切本』夏目漱石[著](左右社)

7位『たとえる技術』せきしろ[著](文響社)

8位『病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉』樋野 興夫[著](幻冬舎)

9位『ザ、コラム』小田嶋隆[著](晶文社)

10位『夕焼けエッセー2017 おかげさまで15年』産経新聞社[編](産経新聞出版)

Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間10月30日~11月5日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年11月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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