NHKニュースウォッチ9で注目 30年前に出版された本がなぜ今年200万部に?【文庫・ベストセラー】

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 10月30日~11月5日のAmazonの文庫売り上げランキングが発表され、第1位はNHK総合「ニュースウォッチ9」で取り上げられた『思考の整理学』が獲得した。

 第2位は映画「君の名は。」の新海誠監督自身が執筆した『小説 君の名は。』。第3位は小説投稿サイト「小説家になろう」で累計1900万PVの大人気ウェブ小説の文庫化第10弾『この素晴らしい世界に祝福を!10 ギャンブル・スクランブル!』となった。

『思考の整理学』は3日のNHK総合「ニュースウォッチ9」で取り上げられ、たちまち1位に躍り出た。本の出版は昭和61年。30年前に出版された本が今年累計販売部数200万部を超えた。番組では読み継がれてきたロングセラーの魅力に迫り「人生のさまざまな局面にどう向き合えばよいかを説く内容にある」と解説された。キャスターの河野憲治さんは「自分で考える事がいかに大事なのか、そのヒントを与えてくれるような気がする」と同書を評していた。

1位『思考の整理学』外山滋比古[著](筑摩書房)

 アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。(筑摩書房ウェブサイトより)

2位『小説 君の名は。』新海誠[著](KADOKAWA/メディアファクトリー)

 山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『この素晴らしい世界に祝福を!10 ギャンブル・スクランブル!』暁なつめ[著](KADOKAWA)

 ゲームを愛する佐藤和真は女神を道連れに異世界転生。大冒険が始まる……と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる。「安定」を手にしたい和真だが、女神が次々問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!?(KADOKAWAウェブサイトより)大人気ウェブ小説の文庫化第10弾。

 4位以下は次の通り。

4位『君の名は。 Another Side:Earthbound』加納新太[著](KADOKAWA/角川書店)

5位『決めて断つ』黒田博樹[著](ベストセラーズ)

6位『雪煙チェイス』東野圭吾[著](実業之日本社)

7位『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』戸部良一[著](中央公論社)

8位『Re:ゼロから始める異世界生活10』長月達平[著](KADOKAWA)

9位『新約 とある魔術の禁書目録(17)』鎌池和馬[著](KADOKAWA)

10位『私の財産告白』本多静六[著](実業之日本社)

Amazon文庫売り上げランキングより 集計期間10月30日~11月5日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年11月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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