「逃げ恥」星野源 「君の名は。」の牙城に迫る!【文庫・ベストセラー】

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 11月20日~11月26日のAmazonの文庫売り上げランキングが発表され、第1位は映画「君の名は。」の新海誠監督自身が執筆した『小説 君の名は。』が獲得した。

 第2位はTBSの火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で話題の星野源さんのエッセイ『そして生活はつづく』。第3位は同じく星野さんのエッセイ『働く男』となった。

 今年の夏から社会現象となっている「君の名は。」に「逃げ恥」で人気となった星野さんが肉薄する展開となっている。星野さんのエッセイは文庫のみならず、単行本のエッセイランキングでも1位を獲得。単行本『蘇える変態』(マガジンハウス)は10万部を突破している。

 今回のランキングを見渡すと、1位4位が映画「君の名は。」関連。2位3位がテレビドラマ「逃げ恥」関連。5位はNHKニュースで紹介。7位は小池百合子東京都知事が言及。9位は日経新聞の書評で取り上げられた一冊。読者と本がコンタクトする場所は多様だが、書籍はそれ単独では存在しておらず、様々なメディアや事象と結びついた書籍こそが多くの読者に選ばれているということがよくわかる結果となった。

1位『小説 君の名は。』新海誠[著](KADOKAWA/メディアファクトリー)

 山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『そして生活はつづく』星野源[著](文藝春秋)

 俳優で音楽家、星野源はじめてのエッセイ集。携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう! 音楽家で俳優の星野源、初めてのエッセイ集。俳優・きたろうとの文庫版特別対談「く…そして生活はつづく」も収録。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『働く男』星野源[著](文藝春秋)

働きすぎのあなたへ。働かなさすぎのあなたへ。音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した一冊。映画連載エッセイ、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、出演作の裏側ほか、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。文庫化にあたり、「働く」ことについて現在の気持ちをつづった書き下ろしのまえがき、芥川賞作家となったピース・又吉直樹との「働く男」同士対談を特別収録。(文藝春秋ウェブサイトより)

 4位以下は次の通り。

4位『君の名は。 Another Side:Earthbound』加納新太[著](KADOKAWA/角川書店)

5位『思考の整理学』外山滋比古[著](筑摩書房)

6位『冴えない彼女の育てかた 11』丸戸史明[著](KADOKAWA)

7位『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』戸部良一[著](中央公論社)

8位『雪煙チェイス』東野圭吾[著](実業之日本社)

9位『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子[著](新潮社)

10位『青の数学』王城夕紀[著](新潮社)

Amazon文庫売り上げランキングより 集計期間11月20日~11月26日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年12月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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