コツ3. 話しかける時は「バッグを持っていない方向から」が鉄則
人には「苦手側」と「得意側」があることを知っていましたか?
「苦手側」と「得意側」とは、要するに話しかけられた時や会話をしているときに、スムーズに受け入れられる側と、違和感を持つ側ということです。
たとえば、誰かと道を歩いている時や、カウンターで横並びに2人で座る時に、相手を受け入れやすいサイドは、人によって違うのです。
これは、お客様の得意側から声を掛けることができれば、スムーズな反応をもらえる確率が高くなることを意味しています。
この、「得意側を見分けるコツ」は、お客様が持っているバッグの方向。
実はお客様は、話しかけられるのを無意識にバッグでガードするため、苦手側にバッグを持つ傾向にあります。そのため、お客様に声を掛ける際は、バッグを持っていない方向から声を掛けることが大切です。
コツ4. 「やっぱり」は魔法の言葉
「やっぱり」という言葉は、最初に考えていたことと結論が一致した時に使われます。
お客様にとって、商品を身に着けて試着室から出てくるのは気恥ずかしいものです。その商品が自分に似合っているのか自信がもてません。
試着室の外でショップスタッフが自分のことを待っている状況というのも、ちょっと緊張するものです。
そこで、お客様が試着室から出てきたときの第一声は、「お似合いですね」という言葉に「やっぱり」というひと言を加えてみましょう。そうすれば「きっとお似合いだろうな、と思っていましたが、実際に身につけられたのを拝見したらやっぱり似合っていましたね!」というように、「似合う」という気持ちが、2回連続で伝わることで、お客様への説得力が増します。
また、「やっぱり」のひと言を加えることで、「私の思ったとおりでした」という、あなたの判断力と相手を思う気持ちも一緒に伝えることができるのです。
さらに、もう一段階、上級のノウハウとして、ちょっと離れた場所から試着室に駆け寄るという技があります。
お客様が「この服はどうかな……?」と悩みながら、試着室から出てきたとき、満面の笑顔で、「やっぱりお似合いですね」と言いながら駆け寄ってきてくれる販売員さんがいれば、きっと嬉しくなるはずです。
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販売員にとって一番大切なのは上手なセールストークと思われるかもしれません。しかし、お客様の立場になって考えてみると、ちょっとしたアクションと心づかいを加えることが、「その他大勢のショップスタッフ」との大きな差別化につながります。
「あなたから買いたい」と思ってもらえる販売員になるコツ、今日から試してみてはいかがでしょう。
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