稲垣吾郎も納得 93歳の佐藤愛子が「ネット炎上は文句を楽しむ流行性の病」とばっさり

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 SMAPの稲垣吾郎さん(42)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に12月2日、小説家の佐藤愛子さん(93)が出演した。「イチャモンつけの元祖」と称する佐藤さんの歯に衣着せぬ物言いが炸裂した放送となった。

■43万部のベストセラーエッセイ

 今週の課題図書は佐藤愛子さんの大人気エッセイ『九十歳。何がめでたい』(小学館)。2016年5月まで1年に亘り「女性セブン」に連載されたエッセイに加筆修正を加えたもの。93歳を迎えた佐藤愛子さんが世の中の出来事を痛快にぶった切った一冊。佐藤さんの厳しくも温かい言葉に読者は「元気がでる」と話題となり、現在発行部数は43万部の大ベストセラーとなっている。

■稲垣さんは楽、中居さんは疲れるだろう

 佐藤さんは筆歴67年、著者は200冊を超え、1969年第61回直木賞をはじめとし数々の賞に輝く大御所作家。テレビのトークバラエティ番組には30年ぶりの出演だという。佐藤さんと対面した稲垣さんは「優しい雰囲気の方で安心しました。読んでいると会った瞬間怒られてしまうのではないかと思ったので」と安堵した様子。

 稲垣さんが出演していたフジテレビの番組「ほんとにあった怖い話」を見ていたという佐藤さん。そこで稲垣さんとなら「楽にお話しできるだろうなという感じがあった」と番組出演を決めた経緯を明かした。またSMAPの中居正広さん(44)の司会ぶりにも触れ「見てるぶんにはとても面白い、ウィットがあるし当意即妙で。だけどお相手するのは疲れるだろうな」と評すと稲垣さんは「その通り!」と真顔で頷いていた。

■一度は筆を置いた

 佐藤さんは2014年、作家生活の最後の作品として長編小説『晩鐘』(文藝春秋)を書き上げた。そこで一度は筆を置いた佐藤さん。しかし書きあげてから1月ほど経ちのんびりした生活にはいると「目覚めてもすることがないから、寝てても起きてても同じ。いつまでもグズグズしていた。そうするとだんだん精神が沈滞してきて、うつ病みたいになっていった」という。そこに連載の話が舞い込み佐藤さんは改めて筆をとった。「そうすると元気出てきた。人間っていうのは死ぬまで仕事をしてなきゃいけない。そういう風に神様はおつくりになったんですね」と再度筆をとるまでの経緯と心境を明かした。

■文句を楽しむ流行性の病

 佐藤さんはエッセイのなかで今年世間を騒がせたバイオリニストの高嶋ちさ子さん(48)の周囲で起こった「ゲーム機バキバキ事件」についても触れている。高嶋さんがしつけとして息子のゲーム機を壊し、それを批判したネット上での炎上騒ぎについて佐藤さんは「要するに当節は興奮すると味噌もクソもいっしょくたにして文句を楽しむ人がイチャモンをつけて留飲を下げる趣味というか、生き甲斐というか、いや、流行性の病のようなものというべきか。イチャモンつけの元祖である私でさえ、ただ呆気にとられるばかりである」と述べている。

 稲垣さんも「本当に今はそういう世の中。みんな名前言わないんです」と強い口調で賛同を表すと、佐藤さんは「匿名だから安心していろんなことが言える。我々名前をだして言ってますと言ったことに対して責任がある。匿名は無責任に言えばいいわけですからね」と名前をだしてのイチャモンとネット上で炎上騒ぎを起こす輩との違いを強調していた。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回のゲストは映画監督の新海誠さん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年12月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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