【児童書】『からだ あいうえお』 文・中川ひろたか、絵・佐々木一澄、原案・吉澤穣治

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

からだ♡あいうえお

『からだ♡あいうえお』

著者
中川ひろたか [著]/佐々木一澄 [イラスト]/吉澤穣治 [企画・原案]
出版社
保育社
ジャンル
芸術・生活/絵画・彫刻
ISBN
9784586085651
発売日
2017/01/25
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【児童書】『からだ あいうえお』 文・中川ひろたか、絵・佐々木一澄、原案・吉澤穣治

[レビュアー] 産経新聞社

■ひらがな覚えて体にも興味

 聞き分けのない子供につい、「病院でチックン(注射)してもらうよ」と“脅し文句”を口にしてしまうことはありませんか-。

 「病院は痛いことをされる場所だ」と嫌な印象を持ってしまい、治療のための医療行為を怖がる小さな子供に、ぜひ読ませたい一冊だ。

 明るく伸びやかなイラストとともに、「あしはだいにのしんぞうだ(足は第2の心臓だ)」「いちょうがげんきでいいちょうし(胃腸が元気でいい調子)」といった、だじゃれも盛り込んだフレーズがテンポ良く並び、短い解説文もついている。

 五十音順で紹介されているので、ひらがなを覚えながら、自分の体や病気、病院のことに興味を持ってもらえそうだ。

 絵本のカバーをめくると、裏面には絵本に登場するイラスト入りの五十音表。いつもカバーを「読みにくいから」と邪魔者扱いして外してしまうわが子も、壁に張って「あ、い、う、え、お…」と楽しんでいる。(保育社・1600円+税)

産経新聞
2017年2月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク