前田敦子・くるり岸田繁も絶賛 ベテラン芸能マネージャーが業界の難問に挑む 犬童一心監督の処女小説

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 2月4日放送のTBS「王様のブランチ」のブックコーナーに映画監督の犬童一心さんが出演した。処女小説『我が名は、カモン』(河出書房新社)がとりあげられ、小説のモデルとなった俳優や、犬童さんが小説に込めた思いが明かされた。

■ベテラン芸能マネージャーが主人公

 犬童さんは「ジョゼと虎と魚たち」や「メドン・ド・ヒミコ」「のぼうの城」などで知られるヒットメーカー。この度初の小説『我が名は、カモン』(河出書房新社)を上梓した。同作はベテラン芸能マネージャー・加門が主人公。以前は役者だった加門が芝居や芸能の世界を舞台に次々と起こる業界ならではのトラブルや難問に挑む様子が描かれる。

 犬童さんは初の小説執筆について「脚本も書いて監督もして、撮影と照明もしたうえに演技も自分でしている。そういう感じでずっと書いているんです。カット割も編集もしながら書いている」と映画にあてはめながら語った。そして「それまで読むだけだったから、書いても面白いということを発見した」と小説のあらたな魅力に気付いたという。

 登場人物のキャラクターにモデルはいるのかと問われた犬童さんは「一人のキャラクターに色んなひとがミックスされている」と明かした。そして物語に登場する大御所俳優は「僕が未だに影響されているし自分の身体の中に残っているのは、山崎努さんと森繁久彌さん。2人はその中に入っている」とレジェンド2人の名前をあげて解説した。

 番組では小説の中の一シーンを犬童さんが監督し映像化した。そのシーンは目に隈を作り、疲労困憊になりながらも仕事に挑む新人マネージャーが描かれる。犬童さんは「ぼろぼろになって、でも諦めないでなんとかやり遂げるようとしている。それが最高の幸せなんだ」と語り「身を削ってこそかけがえのない瞬間に出会える」と小説に込めた思いが解説された。

■映画のよさと小説のおもしろさを併せ持った作品

 番組解説者で早稲田大学文学学術院准教授の市川真人さんは「小説と映画2つのやり方のエンターテインメントになっている。小説はどうしても人の目で見るので思いどおりに場面が飛ぶんですけど、映画だと俯瞰からぐぐぐっと寄ってくる。そういうカメラワークが小説の中に応用されている」と解説し、「映画のよさと小説のおもしろさを併せ持ち、犬童さんの熱さでがっちり合体している」と映画監督ならではの小説だと絶賛した。

 Book Bangではライターの瀧井朝世さんが「“仲間”という存在の心地良さを多面的に描き出しているのも、本作の魅力なのである」と評している。
https://www.bookbang.jp/review/article/525892

また本の帯では女優の前田敦子さんが「この『世界』に私も巻き込まれたい!!」、ミュージシャンの岸田繁さんが「音楽の世界でもこういう物語あるといいなあ」と絶賛している。

王様のブランチ」はTBSにて毎週土曜日9:30から放送中。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年2月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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