『都政大改革』野田数著

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『都政大改革』野田数著

[レビュアー] 産経新聞社

 「東京大改革」を掲げ、291万余票という圧倒的な都民の支持を得て女性初の都知事に就任した小池百合子氏。その選挙活動を仕切り、現在は政務担当特別秘書として支える著者が、現在進行形の小池都政を語る。同時に都議時代の体験を交えながら、「東京都の闇」と断じる都議会の体質についても実例を挙げて詳述する。

 所信表明演説の最後で後藤新平の「自治三訣」を引き合いに出し、「今の都民のために、そしてまだ見ぬ“100年後の都民”のために働かなくてはいけない」と語り、大改革に取り組む小池氏。その動向から当分目を離せそうにない。(扶桑社新書・800円+税)

産経新聞
2017年2月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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