これさえ身に付ければ引く手あまた! 超実践的スキル「プロジェクトマネジメント」とは

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photo by カメラ兄さん/photoAC)

プロジェクトの達成可能性を劇的に上げる3つの視点

さて、いよいよ「プロジェクトマネジメント」について踏み込んでいきます。

プロジェクトマネジメントとは一体何か。再び伊藤氏の定義を借りましょう。

独自の目的・目標を期限までに達成させるため「やりくり」する手法(本書、24ページより)

プロジェクトの目的や目標は未来にあります。そのため、常に「失敗するかもしれない」という不確実性の中を進まなければいけません。

成功率を高める「やりくり」が最初から上手な人もいますが、だいたいの場合そうではないでしょう。担当者に指名されて「一体何をすればいいんだろう」というところからスタートするものです。

そのため、知識や技術を身に付け、経験を積みながら達成のための確度を高くしていく必要があるのです。

では、その確度を高めるためにおさえておきたいポイントはなんでしょうか。

伊藤氏は3つの視点をあげています。

・目標設定
・計画
・実行

この3つの知識・技術を身に付けることは、数百万円規模のプロジェクトでも数億円のプロジェクトでも共通して最低限必要となります。

ここが定まらないとはじまらない「目標設定」

この3つの視点のうち、最初に考えなければいけないのが「目標設定」です。目標がなければ、計画も立てられませんし、実行にも移せません。

プロジェクトを進めていくうちに「自分たちは一体何のために頑張っているんだっけ?」「誰のために自分たちはこれをしているんだろう」というように、チームのメンバーが疑問を抱くこともあるでしょう。こんなときは、目標設定がうまくいっていないか、もしくは目標が共有されていない可能性があります。

プロジェクトに関わる人たちを一枚岩にする。その意味においても「目標設定」は大切です。

具体的に考えてみましょう。

とある洋食店に勤めているあなたは、新メニューの開発を任されています。今のところの目標は「新メニューを作る」ということだけです。しかし、これでは何を作っていいのか分からないのではないでしょうか。

・どんな味なのか?
・どんな食材を使う?
・原価はいくらくらい?
・関わる人(ステークホルダー)は誰?
・何分くらいで作れる?
・お店はその料理をどのタイミングで出す?
・最終的にどのくらいの売上利益を見込む?

こうした疑問をクリアにしていくことで、チームは明確なイメージをもって開発に取り組むことができるようになります。

伊藤氏は6W2H(When/いつ、Where/どこで、Who/誰が、Whom/誰に、Why/なぜ、What/何を、How/どのように、How match/いくら)は最低限、明確にすべきと述べています。

また、伊藤氏は目標設定において、他にも最低限すべきことがあると指摘します。

日本実業出版社
2017年2月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

日本実業出版社

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