天才アラーキー、伝説のデビュー作が発売! 消えた幻のオリジナル版が半世紀を経て甦る

リリース

4
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

“天才アラーキー”の愛称で知られる写真家・荒木経惟のデビュー作『さっちん』が約50年ぶりに刊行された。

『さっちん』は1994年に新潮社から刊行しているが、これはネガが紛失した受賞作以外に膨大に残っていたアウトテイクで構成した写真集で、1964年に太陽賞を受賞した当時に雑誌「太陽」が掲載したものとは異なるという。

荒木本人によると、

〈東京オリンピックのあった1964年に、平凡社の第1回「太陽賞」を受賞して、受賞作を雑誌にグラビアで載せるって言われたんだけど、当時グラビア印刷はネガで入稿だとかで、紙焼きじゃなくてネガを編集部に渡した。そうしたらそれっきり、返ってこない。1994年に新潮社で出した『さっちん』は、だから「太陽賞」受賞作ではなくて、いってみればアウトテイクから新たにセレクトして構成したものだったわけ。〉(『さっちん オリジナル版』あとがきより)

なんと、編集部にネガを渡したが、そのまま返ってこなかったため写真集にできなかったのだ。そのため、幻のデビュー作として現在まで刊行されずにいた。

今回の『さっちん オリジナル版』は、私家版「センチメンタルな旅」に続き、デザイナーの町口覚と図書印刷の栗原哲朗が、印刷技術の粋を尽くして再生させた写真集になり、雑誌掲載時のオリジナル版が半世紀を経て甦る。

さっちん オリジナル版より

荒木経惟(あらき のぶよし)
1940年東京生れ。写真家。 “天才アラーキー”の愛称で知られる国民的写真家であると同時に、世界で最も注目を集めるアーティストでもある。『遺作 空2』『チロ愛死』『センチメンタルな旅』他写真集多数。

河出書房新社
2017年3月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

河出書房新社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

株式会社河出書房新社「Web河出」のご案内

河出書房新社の本のポータルサイト。書評、解説、対談、連載などなど、本にまつわる様々なコンテンツを掲載しています。

関連ニュース