このタイトルに「その通りだ」という読者は少なくないだろう。長野県の諏訪中央病院名誉院長を務める筆者でさえ、「僕は検査が苦手だ」と本書に記す。では、なぜこの新刊を出したのか。
医師として病気に苦しむ患者と向き合い、「もっと早く気づいていれば」「検診を受けていればよかった」との声を多く聞いてきたという。健康を失って初めて、検査の重要性を知ると説く。
どうやら本書は検査嫌いなドクターが「微妙な立ち位置」から、読者の疑問に答えようとしているらしい。がん、脳卒中など疾病ごとの検診について丁寧に伝えている。(集英社・1000円+税)
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2017年3月5日 掲載
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