女優の杏 森山大道の写真集を「息切れしちゃうようなすごい本」と紹介

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 女優の杏さん(30)とナビゲーターの大倉眞一郎さんが毎週1冊ずつ本を持ちより紹介するJ-WAVEの番組「BOOK BAR」。3月12日の放送では杏さんは造本にもこだわった森山大道の写真集を紹介した。


Odasaku(日本語版)
森山大道[著]
出版:match and company

■森山大道×織田作之助

「ぐっとつかまれた手があざになっていた、そんな本です」と『Odasaku』森山大道[写真](match and company)を紹介した。無頼派の作家、織田作之助の短編小説「競馬」と日本を代表する写真家の森山大道が大阪で撮影した写真作品を交錯させてつくられた一冊。挿絵的に小説と対応する写真が掲載されるわけではなく、言葉と写真が一冊の中でせめぎ合う緊張感に溢れた作品となっている。

 杏さんは「混沌としたものを足し算掛け算で全く引かない。凝縮されて書体や紙質にもこだわっており、(心を)吸い取られる。読み終わるまで放せない。息切れしちゃうようなすごい本」と紹介した。

 大倉さんも「圧倒される装丁」と感嘆の声をあげ、森山大道にしかできない本だと評した。また今後電子書籍が普及してくるも「こういう本はやっぱり残して頂かないと」とこだわりの溢れた紙の本への愛情をあらわした。杏さんもまた「手触りとか紙質とかこだわりがあって一冊一冊違いますからね。無くしたくないですね」と同意をあらわした。


■小説家の発想の元を明かす

 大倉さんは「ようやくこれで私も小説が書けると思いました」と『不時着する流星たち』小川洋子[著](KADOKAWA)を紹介した。同書には10篇の短編が収められているが、その全てに作者がインスパイアされた物語や人物など、物語の手がかりとなった事象が示されている。小川さんはそこから想像力を飛翔させ物語に昇華させている。

 小川さんがインスピレーションを受けた人物は「ヘンリー・ダーガー」や「ヴィヴィアン・マイヤー」「スタンレー・ミルグラム」など多岐に亘る。大倉さんは小川さんの興味の幅に感服しながら、自分もキラリと光る出来事を大事に育てていけば小説が書けるのではないか、と笑いながら語った。

 3週連続ゲストで『1984年のUWF』(文藝春秋)を上梓したノンフィクションライターの柳澤健さんは『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』橋本治[著](河出書房新社)を紹介。また八重洲ブックセンター上大岡店の平井真実さんが『横浜駅SF』柞刈湯葉[著](KADOKAWA)を紹介した。

BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週日曜0時(土曜深夜)から放送中。またradikoのタイムフリー機能を使い、過去1週間以内の放送を聴取することもできる。聴取はradikoのスマートフォンアプリや下記のURLから。
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20170312000000

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年3月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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