ノッポさんが喋った! 「できるかな」最終回に稲垣吾郎も感動

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 稲垣吾郎さん(43)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に3月17日、俳優の高見のっぽさん(82)が出演した。NHK教育の子ども番組「できるかな」のノッポさん役で知られる高見さんが稲垣さんを相手に工作やタップダンスを披露した。また「できるかな」最終回の「あ、喋っちゃった!」シーンも放送された。

■ノッポさんの喋りに稲垣さん興奮

 番組に登場した高見さんは工作を披露した後「こんばんは。喋っちゃった」と肉声で語り出した。リアルタイムで見ていたという稲垣さんは「すごーい。生の声だあ!」と喜ぶ。「僕らにとっては憧れの人だった」と稲垣さんは番組中終始嬉しそうで、いつもよりテンション高めの放送となった。

■小さい人との接し方

 今回の課題図書は高見さん(以下ノッポさん)の『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな? ノッポ流 人生の極意』(小学館)。ノッポさんが子どもとのつき合い方や幼少時の記憶など、ノッポさん流の生き方や人生哲学を綴った一冊だ。

 ノッポさんは子どものことを「小さい人」と呼ぶ。その理由を、大人は単数なのに子どもは“ども”がつくため、「子ども」というと十把一絡げな感じがして言えないと解説した。そして子どものいない稲垣さんが小さい人とどう接してよいのかわからないと告白すると、ノッポさんは「大きい人と接するのと同じような敬意をもって接すればいい」とアドバイスした。

 小さい人相手だとつい目線を下げてしまいがちになるが、ノッポさんは「彼らは賢い。自分の目線と同じ目線で接すればいい」と対等に接することが大事だと語る。その視線は「できるかな」の番組作りにも反映されており、あえて「子ども受け」を狙わず、大人のノッポさんのセンスで作られていたと同書のなかで綴られている。

■ノッポさんを育てた何気ない一言

 またノッポさんは2歳半くらいのころ、父親から電車の中でかけられた言葉をずっと覚えているという。空いている席に座ろうとしたノッポさんに対し、父親は

「あなたは強いヒトですからね。空いているところは後から来るおじさんやおばさんにとっといてあげましょう」と言った。

その一言が心に染み込み「僕は強いヒト」とノッポさんを意識させ、老人に席を譲ることのできる優しい心を育てたというのだ。大人のささいな一言も子どもにとっては重大な一言になると解説した。

■ノッポさんが喋った! 最終回秘話

 20年間無言で続けてきた「できるかな」の最終回でノッポさんはついに言葉を発した。番組ではその衝撃的な最終回がVTRで紹介された。ナレーションのお姉さんが「できるかな」後番組のメンバーが画面に登場したことを教えるところから問題のシーンははじまった。

お姉さん「後ろに誰かいますよー」

ノッポさん「ええ、知ってますよ」

お姉さん「今、誰が返事したの?」

ノッポさん「え、僕。あーあ、喋っちゃった! ええ、今日はね特別なんです。えーとね、長い間ね、みんなと友達でいましたけど『できるかな』は4月から『ともだちいっぱい』という新しい番組とかわります」

 このシーンを見た稲垣さんは「なんか鳥肌たつね!」と身震いしながら感動。ノッポさんはこのシーンに関して「自分はいい声だからみんなにきかせよう」と一人で決めたことだと裏話を明かした。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回3月23日のゲストは漫画家の柴門ふみさん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年3月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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